この記事では、条件を指定して操作を切替えることができる論理関数について説明しています。
論理関数を利用すると、値によって処理内容を自動的に切り替える仕組みを作ることができます。
論理関数を利用して、あらゆる条件に対応できる処理を作り、一度作ってしまえば後はメンテナンスしないでよい仕組みを作りましょう。
今回ご紹介する論理関数は、以下です。
- IF関数
- IFERROR関数
- AND関数
- OR関数
それでは、EXCELの論理関数について説明していきますので、手を動かしながら使ってみましょう。
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EXCEL関数の論理関数について、1つ1つ順番に説明していきます。
もくじ
1.IF関数(指定した条件に該当する場合と該当しない場合に処理を切り替えできる)
IF関数は、論理式で条件を指定し、真の場合と偽の場合のそれぞれのやって欲しいことを書きます。
真の場合とは、条件に該当する場合のことです。
偽の場合とは、条件に該当しない場合のことです。
IF関数は、以下のように指定します。
=IF(論理式,真の場合,偽の場合)
- 論理式には、真か偽を返す式を指定します。
- 論理式は、等符号(>,<,<>,=)を使って指定します。
- 真の場合には、論理式が真の場合にやって欲しいことを指定します。
- 偽の場合には、論理式が偽の場合にやって欲しいことを指定します。
- 偽の場合に、さらにIF関数を指定することにより、複数条件を指定することができます。
例えば、A1セルとB1セルに入力されている値の大きい方を表示させたい場合、以下のように書きます。
=IF(A2>B2,A2,B2)
A2>B2の場合、A2が表示されます。(真の場合)
A2<=B2の場合、B2が表示されます。(偽の場合)
以下の例では、数学より国語の得点が高いため、国語の得点が表示されています。
表示させたい文字を直接指定する場合は、以下のように書きます。
=IF(A2>B2,”理系”,”文系”)
A2>B2の場合、”理系”が表示されます。(真の場合)
A2<=B2の場合、”文系”が表示されます。(偽の場合)
以下の例では、数学より国語の得点が高いため、「文系」と表示されています。
IF関数について、以下の記事でもっと詳しく説明しています。
【EXCEL:IF関数】「セルの値で表示させる文字を変えたい」を解決する
2.IFERROR関数(エラー発生時に表示させたい値を指定できる)
IFERROR関数は、指定された値がエラーの場合に表示させたい値を指定できます。
IFERROR関数は、以下のように指定します。
=IFERROR(値,エラーの場合の値)
- 値には、エラー値かどうか調べたい数式やセル参照を指定します。
- 値には、よくVLOOKUP関数を指定することが多いです。
- エラーの場合の値には、値がエラー値の場合、表示させたい値を指定します。
- エラー値は、「#DIV/0!」、「#N/A」、「#NAME?」、「#NULL!」、「#NUM!」、「#REF!」、「#VALUE!」の場合です。
以下の例では、「にんじんの本数/参加人数」の計算結果でエラーになっていないか、チェックしています。
C2セルに「#DIV/0!」が表示されているため、D2セルには「参加人数を入力してください。」と表示されています。
つまり、エラーが発生しているので、指定した文字が表示されています。
このように、エラーが発生した場合に、注意として表示させたい文字を指定する使い方ができます。
IFERROR関数について、以下の記事でもっと詳しく説明しています。
【EXCEL:IFERROR関数】エラー値の場合に表示する値を指定したい
3.AND関数(複数の条件に該当するか確認できる)
AND関数は、複数の条件を指定することができます。
その指定された全ての条件が正の場合に、TRUEを返します。
1つでも条件が偽の場合に、FALSEを返します。
AND関数は、以下のように指定します。
=AND(論理式1,・・・,論理式255)
- 論理式は、255個まで指定できます。
- 論理式には、数式や直接値を指定することができます。
- 論理式に値を指定した場合、値が0以外のときTRUE、0のときFALSEを返します。
以下の例では、数学と国語の得点が全て80点より大きい場合、TRUEを返します。
数学が82点、国語が86点なので、両方とも80点より大きく、TRUEが表示されています。
つまり、合格しています。
AND関数について、以下の記事でもっと詳しく説明しています。
【EXCEL:AND関数】すべての条件を満たしているか求めたい
4.OR関数(1つでも条件に該当するか確認できる)
OR関数は、複数の条件を指定することができます。
その指定された条件のいずれか1つでも正の場合に、TRUEを返します。
全て偽の場合に、FALSEを返します。
OR関数は、以下のように指定します。
=OR(論理式1,・・・,論理式255)
- 論理式は、255個まで指定できます。
- 論理式には、数式や直接値を指定することができます。
- 論理式に値を指定した場合、値が0以外のときTRUE、0のときFALSEを返します。
以下の例では、1つでも40より小さい値がある場合、TRUEを返します。
残念ながら、B2の値が40より小さいため、TRUEを返しています。
つまり、補習が必要になります。
OR関数について、以下の記事でもっと詳しく説明しています。
【EXCEL:OR関数】いずれかの条件を満たしているか求めたい
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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