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もとになる数値と基準値の関係により、もとになる数値を超えた基準値の倍数か、もとになる数値を超えない基準値の倍数かが決まります。
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この記事では、入力されている数値を指定した基準値の倍数となるように丸めるMROUND関数について説明します。
入力されている数値を基準値で割った余りが基準値の半分より小さい場合、求められる基準値の倍数は入力されている数値より小さい数値に丸められます。
逆に、入力されている数値を基準値で割った余りが基準値の半分より大きい場合、求められる基準値の倍数は入力されている数値より大きい数値に丸められます。
この記事で、MROUND関数を使えるようになりましょう。
MROUND関数のように、数値を丸める(四捨五入・切り上げ、切り捨て)関数は、いくつかあります。
以下の記事では、指定した数値を指定した桁数に合わせるために、指定した桁数のひとつ下の位で四捨五入する関数について説明しています。
【EXCEL:ROUND関数】四捨五入して指定した桁数の数値を求めたい
以下の記事では、指定した数値を指定した桁数にするために切り捨てるROUNDDOWN・TRUNC関数について説明しています。
【EXCEL:ROUNDDOWN・TRUNC関数】数値を切り捨てて指定の桁数まで求めたい
以下の記事では、指定した数値を指定した桁数にするために切り上げるROUNDUP関数について説明しています。
【EXCEL:ROUNDUP関数】数値を切り上げて指定の桁数まで求めたい
それでは、MROUND関数について説明します。
もくじ
MROUND関数の使い方
MROUND関数は、以下のように指定します。
=MROUND(数値,基準値)
指定した数値を、指定した基準値の倍数になるように丸めます。
(数値/基準値)の余り < (基準値/2)の場合、指定した数値を超えない倍数が求められます。
(数値/基準値)の余り >= (基準値/2)の場合、指定した数値を超えた倍数が求められます。
MROUND関数は、数値と基準値を指定します。
数値には、数値が入力されているセルのセル番地または直接数値を指定します。
基準値には、数値が入力されているセルのセル番地または直接数値を指定します。
数値を超えるまたは、超えない基準値の倍数が求められます。
MROUND関数の使用例(指定した数値を超えない倍数)
以下の図では、セルC2でMROUND関数を利用して、セルB2の基準値の倍数を求めています。
セルD2(数値/基準値の余り)< セルE2(基準値/2)となっているので、求められる基準値の倍数はセルA2(数値)を超えない数値となっています。
具体的には、123を超えない10の倍数、120が求められています。
MROUND関数の使用例(指定した数値を超える倍数)
以下の図では、セルC3でMROUND関数を利用して、セルB3の基準値の倍数を求めています。
セルD3(数値/基準値の余り)>= セルE3(基準値/2)となっているので、求められる基準値の倍数はセルA3(数値)を超える数値となっています。
具体的には、123を超える9の倍数、126が求められています。
4行目から8行目についても、基準値の倍数が求められています。
それではいろいろ試して、MROUND関数が使えるようになりましょう。
以上です。