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この記事では、EXCELのセルの値を自動で判別して、表示させる値を変える方法について説明します。
具体的には、「IF関数」を使えば簡単にセルの値を条件として、表示させる値を変化させることができます。
1つ1つセルの値を見ながら、入力する値を考えたり、計算したりして入力するのは大変ですよね。
入力する数が10件くらいならなんとか集中して、間違わずに入力できるかもしれません。
しかし、100件や1000件となると到底ムリです。
EXCELには便利な「IF関数」がありますので、使っていきましょう。
もくじ
IF関数を利用する問題(国語のテスト結果)
国語のテスト結果(点数)がでました。
点数評価表にしたがって各生徒の評価(◯、△、☓)をつけましょう。
点数評価表は以下に従う必要があります。
- 点数が80点以上なら、◯
- 点数が60点以上なら、△
- 点数が60点未満なら、☓
左の「国語のテスト結果」の評価欄に「◯、△、☓」を表示させましょう。
IF関数の書き方
IF関数の書き方は以下です。
論理式とは簡単にいうと、2つの値を比較する式のことです。
たとえば、先程の国語のテスト結果でいうと「山田くんの点数 >= 80」です。
日本語にすると、「山田くんの点数が80点以上か?」です。
山田くんの点数は、セル「C3」に入力されているので、
「C3 >= 80」で表現できます。
このような2つの値を比較する式を、「論理式」に記入します。
2つの値を比較する式で使える記号(比較演算子)は以下です。
- > 左の値が右の値より大きい
- < 左の値が右の値より小さい
- = 左の値と右の値が同じ
- <> 左の値と右の値が異なる
- >= 左の値は右の値以上
- <= 左の値は右の値以下
論理式の結果が真(True)の場合に、表示させたい値(文字)を「真の場合」に記入します。
論理式の結果が偽(False)の場合に、表示させたい値(文字)を「偽の場合」に記入します。
例としては、以下のように書きます。
=IF(C3>=80,”◯“,”☓“)
さらに、偽の場合にIF関数を入れることにより、次の条件を指定することができます。
例としては、以下のように書きます。
=IF(C3>=80,”◯“,IF(C3>=60,”△”,”☓”))
日本語で説明すると、以下です。
C3が80以上の場合、◯をセットする。
それ以外の場合で、C3が60以上の場合、△をセットする。
それ以外の場合は、☓をセットする。
冒頭の「国語のテスト結果」の答え
実は先程の例で説明したIF関数のなかに、IF関数を入れる書き方で表現できます。
山田くんは81点なので◯、鈴木くんは73点なので△、田中くんは45点なので☓という評価となります。
IF関数のなかに、IF関数を使うことで「80以上」、「80点未満60点以上」、「60点未満」の3つのパターンを表現しています。
上記の図では、1つ1つのIF関数を分解して説明しています。
さらに、田中くんの点数をフロー図で表現すると、以下になります。
「田中くんの45点」の評価が、☓となるのがわかりましたか?
さらに評価が、記号(◯、△、☓)から数値(5、4、3)に変わった場合を考えてみましょう。
「真の場合、偽の場合の値」を可変にする
点数評価表の評価を参照するように、IF関数の「真の場合」と「偽の場合」を変更してみましょう。
これまでは、IF関数の「真の場合」と「偽の場合」に固定の文字(◯、△、☓)を入力していました。
この固定の文字を、セルを参照するように変更すると以下となります。
これまで、“◯”と書いていた部分を、$G$3に変更しています。
これまで、“△”と書いていた部分を、$G$4に変更しています。
これまで、“☓”と書いていた部分を、$G$5に変更しています。
G3やG4ではなく、$G$3や$G$4にしているのは、IF関数を書いたD3セルをコピーしてD4やD5に貼り付けた場合に、参照セル位置が自動的にズレてしまうからです。
ですから、参照するセルを固定するために、$G$3という書き方をしています。
以上です。