【EXCELのINDIRECT関数の使い方】名前付きセルを利用して絞り込みリストを作りたい

絞り込みリストを作りたい(名前付きセル利用)

困っている女性

大分類のリストを選択すると、小分類のリストが選ばれた大分類に該当するリストを表示する絞り込みリストを作りたいわ・・・。
INDIRECT関数と名前付きセルを使えば、簡単に絞り込みリストを作ることができるよ。

解決する男性

困っている女性

INDIRECT関数って聞いたことないけど、難しくないの?
簡単だよ。INDIRECT関数は、セル番地や名前付きセルを文字列で指定して、指定された参照を取得することができるんだよ。

解決する男性

困っている女性

それじゃあ、早く教えてよ。

 

この記事では、INDIRECT関数を使って「絞り込みリスト」を作成する方法を説明します。

 

「絞り込みリスト」は、リストを選択しながら、決まった一覧を作成するのに使えます。

 

リストから値を選択することにより、入力ミスを防ぐことができるようになります。

 

ぜひ、この機会に絞り込みリストを作れるようになりましょう。

 

入力ミスを減らして、さっさと仕事を片付けて帰りましょう。

 

他の絞り込みリストの作り方や似た関数については、以下の記事をご覧ください。

絞り込みリストを作りたい(名前付きセル利用) 【EXCELのINDIRECT関数の使い方】名前付きセルを利用して絞り込みリストを作りたい

 

絞り込みリストを作りたい(テーブル利用) 【EXCELのINDIRECT関数の使い方】テーブルを利用して絞り込みリストを作りたい

 

指定したセル番地でセルの値を取得したい 【EXCEL:INDIRECT関数】指定したセル番地でセルの値を取得したい

 

検索関数編 【EXCEL関数まとめ】仕事が早い人がよく使う検索関数10選

 

それでは、今回作成する「絞り込みリスト」のサンプルについて説明します。

絞り込みリストの見本

以下が今回作成する「絞り込みリスト」の見本です。

絞り込みリストの見本(大分類)

絞り込みリストの見本(大分類)

大分類(種類)を選択すると、小分類(商品)から選べるリストが絞り込まれます。

上記の図では、大分類(種類)に「野菜、果物、魚」がリストになっています。

絞り込みリストの見本(小分類)

絞り込みリストの見本(小分類)

大分類(種類)を選択すると、小分類(商品)のリストが絞り込まれたリストになります。

上記の図では、大分類(種類)に「野菜」を選択したので、小分類(商品)が絞り込まれて「きゃべつ、にんじん、じゃがいも、たまねぎ」のリストになっています。

絞り込みリストの見本(小分類)その2

絞り込みリストの見本(小分類)その2

2行目の大分類(種類)で「果物」が選択されたので、小分類(商品)のリストが絞り込まれて、「りんご、いちご、スイカ、ぶどう」のリストになっています。

このように、大分類で選ばれた値により、小分類に表示されるリストを変化させることを「絞り込みリスト」といいます。

 

それでは、絞り込みリストの作成方法を順番に説明していきます。

(1)絞り込みリスト対象のデータを作成する

まずは、絞り込みリストの元ネタとなる一覧を作成します。

絞り込みリスト対象データを作成する

絞り込みリスト対象データを作成する

1行目に絞り込みリストの大分類に当たる名称を入力します。

上記の図では、大分類の名称「A1:野菜、B1:果物、C1:魚」を入力しています。

つぎに、小分類に当たる名称を2行目以下に入力します。

上記の図では、大分類に当たる小分類をそれぞれ、A列からC列に入力しています。

例えば、大分類「野菜」の小分類として「きゃべつ、にんじん、じゃがいも、たまねぎ」を入力しています。

 

(2)小分類の一覧に名前をつける

小分類の一覧それぞれに名前をつけていきます。

小分類のリストに名前をつける

大分類(野菜)の小分類一覧に名前をつける

大分類(野菜)の小分類の一覧に「野菜」と名前をつけます。

具体的には、A2からA5を選択し、上記の欄に「野菜」と入力します。

 

大分類(果物)の小分類の一覧に名前をつける

大分類(果物)の小分類一覧に名前をつける

大分類(果物)の小分類の一覧に「果物」と名前をつけます。

具体的には、B2からB5を選択し、上記の欄に「果物」と入力します。

 

大分類(魚)の小分類一覧に名前をつける

大分類(魚)の小分類一覧に名前をつける

大分類(魚)の小分類の一覧に「魚」と名前をつけます。

具体的には、C2からC5を選択し、上記の欄に「魚」と入力します。

 

ここで重要なことは、「大分類の名前」と「小分類のリストにつける名前」を同じにするです。

(3)大分類のリストを作成する

それでは、実際の入力欄の大分類リストを作成します。

大分類リストを作成する

大分類リストを作成する

大分類リストの作り方は、作成するセルを選択し、「データの入力規則」を設定します。

「入力値の種類」で「リスト」を選択し、「元の値」に大分類のセル範囲(A1からC1)を選択します。

こうすることにより、大分類リストには、「野菜、果物、魚」のリストが表示されるようになります。

 

(4)小分類のリストを作成する

それでは、実際の入力欄の小分類リストを作成します。

小分類リストを作成する

小分類リストを作成する

小分類のリストを設定したいセルを選択し、「データの入力規則」を設定します。

「入力値の種類」で「リスト」を選択し、「元の値」に「=INDIRECT($E2)」を入力します。

「$E2」は大分類リストのセルです。

 

INDIRECT関数は以下のように指定します。

=INDIRECT(セル番地または名前付きセル)

INDIRECT関数の説明
INDIRECT関数には、セル番地または名前付きセルを文字列で指定します。

文字列は、ダブルクォーテーションで囲って指定します。

 

例えば、A1なら”A1″と指定します。

INDIRECT関数の動きは、指定されたセル番地や名前付きセルの値を表示します。

 

それでは、先程の「データの入力規則」に指定した「=INDIRECT($E2)」について説明します。

大分類リスト(E2)で選択された値が、小分類リストに表示されます。

つまり、E2で「野菜」が選択された場合、「野菜」という「名前付きセル」のリストがF2にセットされます。

「野菜」という「名前付きセル」は、A2からA5につけた「名前」です。

したがって、「きゃべつ、にんじん、じゃがいも、たまねぎ」のリストがF2に表示されるようになります。

仮にE2で「果物」が選択された場合、F2には果物という「名前付きセル」のリスト(B2からB5の値)が表示されます。

このようにして、大分類(種類)で選択された値にしたがって、小分類(商品)のリストが変更します。

E2セルを「E3からE5」にコピーしてください。

また、F2セルを「F3からF5」にコピーしてください。

そうすれば、3行目から5行目でも絞り込みリストが使えるようになります。

 

最後に、この「絞り込みリスト」には注意点があります。

たとえば、大分類(野菜)に小分類(ねぎ)をA6に追加する場合、A2からA5につけた名前付きセル(野菜)の範囲をA2からA6に変更する必要があります。

名前付きセルの修正

名前付きセルの修正

そうすれば、小分類リストに「ねぎ」が表示されるようになります。

つまり注意点は、小分類の値を増やしたい場合、名前付きセルの範囲を変更する必要があります。

 

以下の記事では、「テーブルを利用した絞り込みリストを作る方法」を紹介しています。

【INDIRECT関数】絞り込みリストを作りたい(テーブル利用)

今回の記事より、メンテナンス性が優れた絞り込みリストを作ることができます。

 

名前付きセルとINDIRECT関数を使って、絞り込みリストを作成する方法でした。

ぜひ利用してみてください。

以上です。

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