この記事では、EXCELの表を見やすくするための便利なワザを説明します。
表を1行ごとに背景色を変えて見やすくする方法です。
具体的には、「条件付き書式」と「ISEVEN関数(ISODD関数)」、「ROW関数」を使えば簡単に実現できますよ。
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それでは、1つ1つ順番に説明します。
もくじ
表を作成する
見やすくしたい表を準備します。
行数や列数は、特に制限はありません。
必要な表を作成します。
表のタイトルや列見出しも特に制限はありません。
下図のサンプルでは、「商品マスタ」を表で作成しています。
1行目に表のタイトルとして、「商品マスタ」を追加しています。
2行目に列見出しとして、A列は「商品コード」、B列は「商品名」、C列は「単価」を追加しています。
3行目以降に実際の「商品マスタ」を追加しています。
上記の表を見やすくするために、1行おきに背景色を変えていきます。
背景色をつけたい範囲を選択する
以下の図では、表タイトル(1行目)と列見出し(2行目)以外の実際のデータ行(3行目から17行目)を選択状態にする。
具体的には、セルA3からセルC17までを選択状態にしています。
条件付き書式を起動する
「ホーム」タブの「条件付き書式」をクリックして、「条件付き書式」を起動します。
新しいルールを追加する
「条件付き書式」をクリックすると、メニューが表示されますので、「新しいルール」をクリックします。
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択する
「ルールの種類を選択してください」の一覧から「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
「次の数式を満たす場合に値を書式設定」欄に関数を記入する
ここが今回の便利ワザのキモになる部分です。
以下の関数を「次の数式を満たす場合に値を書式設定」欄に記入します。
=IsEven(Row())
「次の数式を満たす場合に値を書式設定」欄に関数を記入するここでは、以下の2つの関数を使っています。
- IsEven関数
- Row関数
それぞれの関数について、説明します。
偶数の場合True、偶数でない場合Falseを返します。
この関数に何も渡さなかった場合、この関数を書いたセルの行番号を返します。
2つの関数を組み合わた場合、以下の動きになります。
- 内側のRow関数には、「条件付き書式」を設定しようとしている範囲のセル1つ1つが渡される
- Row関数は、各セルの行番号を返す。
- 外側のIsEven関数は、Row関数から返された行番号が偶数か判断し、TrueまたはFalseを返す。
- IsEven関数がTrueを返したセルに関して、条件付き書式を反映する。
書式を設定する
「書式」ボタンをクリックします。
「塗りつぶし」タブを選択し、背景色を選択します。
「OK」ボタンをクリックして、確定します。
先程選択した書式のプレビューが表示されますので、確認します。
問題がないようでしたら、「OK」ボタンをクリックします。
偶数行に対して、先程設定した背景色が反映されて、1行おきに色が設定されました。
行を追加しても、自動的に1行おきの背景色設定が有効化確認する
試しに、表の途中に行を新たに追加しても、条件付き書式が有効となるか確認してみます。
8行目に新しい行を追加しました。
引き続き、1行おきに背景色が設定されたままであることを確認できました。
奇数行の背景色も設定する
さきほど偶数行にはオレンジ色の背景色を設定しましたので、今度は奇数行にも違う背景色を設定してみましょう。
条件付き書式を設定する行をすべて選択します。
「次の数式を満たす場合に値を書式設定」欄に以下の関数を記入します。
=IsOdd(Row())
新しく登場したIsOdd関数について、説明します。
奇数の場合True、奇数でない場合Falseを返します。
次に、奇数行に設定する背景色を選択します。
奇数行も新しく背景色が設定されました。
条件付き書式に設定する関数を変えることで、違った条件で各行の背景色を設定することができます。
例えば、「5行毎に異なる背景色を設定する」、「特定の文字列で始まる商品コードの行に背景色を設定する」などいろいろ発展させることができます。
いろいろ試してみてください。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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