この記事では、面倒な作業をExcelVBAを利用して楽する便利なワザを紹介します。
定期的にやらないといけない作業のなかで、調査する作業について効率化できるようになります。
決まった定型的な作業や煩雑で面倒な作業をボタン1つ押すだけで終わらせることができます。
それでは、1つ1つ順番に便利なワザを紹介していきます。
もくじ
1.EXCELデータを調査する
EXCELシートに入力されているデータから差分を求めたり、比較したり、集計したりする便利なワザを紹介します。
以下の図のようなイメージになります。
EXCELデータを調査する便利なワザをExcelVBAを利用すると、ボタン1つ押すだけであとは自動的にやってくれます。
1-1.2つのデータの差分を抽出する
こちらの機能を使うと、2つのシートに入力されているデータを比較して差異がある行を差分として抽出することができます。
1行分の全項目を比較しますので、1項目でも異なると差分として抽出されます。
比較するデータの列数は、比較元と比較先で同じであればいくつでも利用可能です。
- 比較元シートを指定する
- 比較先シートを指定する
- 比較元シートに存在している行で、比較先シートに存在しない場合、差分となる
- 差分として抽出された行は、差分シートに出力される
1-2.2つのデータを比較する
こちらの機能を使うと、2つのデータを比較して、追加・変更・削除したデータを調べることができます。
2つのデータそれぞれから、もう一方のデータを比較するので、異なるデータをみつけることができます。
キー項目を1つ以上指定して比較します。
キー項目が同じデータを、キー項目以外の値で比較します。
2つのデータの比較した結果は、各行の一番右に「変更なし・変更あり・追加・削除」が表示されます。
- キー項目を1つ以上指定できる
- キー項目が同じで、キー項目以外が同じ場合、「変更なし」と表示される
- キー項目が同じで、キー項目以外が異なる場合、「変更あり」と表示される
- 比較元データのキー項目が比較先データに存在しない場合、比較元データには「削除」と表示される
- 比較先データのキー項目が比較元データに存在しない場合、比較先データには「追加」と表示される
1-3.他のEXCELファイルのデータを取り込む
こちらの機能を使うと、取込みたいデータが存在するEXCELファイルの指定したシートのデータを自EXCELファイルの指定したシートに取り込むことができます。
また、取込先シートの取込開始セルを指定することができます。
- 取込みたいEXCELファイルを指定できる
- 取込みたいEXCELファイルのシートNOを指定できる
- 自EXCELファイルの取込先シートを指定できる
- 取込先シートの取込開始セルを指定できる
【EXCEL:VBA】他のEXCELファイルのデータを取り込みたい
1-4.キー項目を指定して集計する
この機能を使うと、指定したデータを指定した列の値毎に、集計したい列の値の合計を求めることができます。
また、キー列と合計列を好きに指定することができます。
キー列に指定された列の値と合計列に指定された列の合計値をセットで表示されます。
- キー列と合計列を「A、B、C・・・」の形式で指定できる
- キー列と合計列で指定された列のヘッダー項目が表示される
- キー列の値と合計列の合計値をセットで表示される
2.EXCELの状態を調査する
EXCELに設定されている入力規則や全てのシート名を取得することができます。
以下の図のようなイメージになります。
指定されたEXCELの状態を簡単に調査できるようになります。
1つ1つ調査するのは大変ですので、ぜひ使ってみてください。
2-1.入力規則が設定されている全てのセルを取得する
こちらの機能を使うと、指定したEXCELに設定されている入力規則を全て取得することができます。
入力規則が設定されているセル番地と設定されている内容を取得します。
- 調査したいEXCELファイルを指定できる
- 調査したいシート名を指定できる
- 調査結果は、セル番地と入力規則1と入力規則2の形式で表示される
【EXCEL:VBA】入力規則が設定されている全てのセルを取得したい
2-2.フォルダに存在するEXCELの全シートを取得する
こちらの機能を使うと、指定したフォルダに存在するEXCELファイル全ての全シート名を取得し、一覧で表示することができます。
EXCELファイルを1つ1つ開かずに、目的のシートを探すことができるようになります。
- 調査したいフォルダパスを指定できる
- 指定したフォルダに存在するEXCELファイル全てを対象とする
- EXCELファイルに存在する全シート名を取得できる
【EXCEL:VBA】フォルダに存在するEXCELの全シート名を取得したい
3.ファイルやフォルダを調査する
ファイルやフォルダの情報を、ボタン1つ押すだけで収集する便利なワザを紹介します。
以下の図のようなイメージになります。
ファイルやフォルダの情報を調べるには、結構時間がかかります。
その時間を短縮することができるようになります。
3-1.サブフォルダを含む全てのフォルダやファイルの情報を取得する
こちらの機能を使うと、指定したフォルダに存在するファイルとフォルダの情報を取得できます。
指定したフォルダに存在する全てのサブフォルダも対象とします。
- 調査したいフォルダを指定できる
- 再帰的にフォルダとファイルの情報を取得できる
- フォルダ情報は、フォルダパス・更新日時・サイズを取得できる
- ファイル情報は、ファイル名・フォルダパス・更新日時・ファイルの種類・サイズを取得できる
- 取得した情報は1行ごとに表示される
【EXCEL:VBA】サブフォルダを含む全てのフォルダやファイルの情報を取得したい
3-2.指定したフォルダに存在するファイル一覧を取得する
こちらの機能を使うと、指定したフォルダに存在する全てのファイルの情報を一覧形式で取得できます。
フォルダに存在するファイルが大量になると、この機能を利用して調査すると楽ができます。
また、長いファイル名を取得でき、コピー&ペーストで他の場所に貼り付けすることができます。
- 調査したいフォルダパスを指定できる
- 指定されたフォルダに存在する全てのファイル情報を取得できる
- 取得されるファイル情報は、ファイル名・更新日時・種類・サイズ
【EXCEL:VBA】指定したフォルダに存在するファイル一覧を取得したい
3-3.各フォルダのサイズを一覧化する
こちらの機能を使うと、指定したフォルダに存在するフォルダの情報を取得することができます。
取得される情報は、バイト単位のフォルダサイズとメガバイト単位のフォルダサイズです。
- 調査したいフォルダパスを指定できる
- 指定されたフォルダに存在する全てのフォルダの情報を取得できる
- 取得するフォルダ情報は、フォルダ名・サイズ(バイト)・サイズ(メガバイト)
【EXCEL:VBA】各フォルダのサイズを一覧化したい(簡単3ステップ)
4.他のデータを調査する
こちらの機能は、郵便番号から住所を調べたり、指定した日付の何日後や何日前の日付を調べたり、ACCESSのテーブルデータを取得したりできます。
以下の図のようなイメージになります。
1つ調べるには、さほど時間がかかりませんが、大量に調べたい場合などこちらの機能を使うと短時間で調査を終わらせることができます。
4-1.郵便番号から住所を調べる
こちらの機能を使うと、郵便番号から該当する住所を調べることができます。
郵便局のホームページに載っている情報を利用するため、間違いないです。
- 郵便局の郵便番号と住所データを利用する
- 調べたい郵便番号は一覧で入力できる
- 入力した全ての郵便番号に該当する住所が表示される
4-2.何日後・何日前の日付を求める
こちらの機能を使うと、指定した日付の何日後・何日前の日付を求めることができます。
計画やスケジュールを立てるときに、利用できます。
- 基準日を指定できる
- 年、月、日をそれぞれプラス・マイナスの数値で指定できる
- 指定された値から基準日をもとに日付を取得できる
4-3.ACCESSからテーブル・クエリデータを取得する
こちらの機能を使うと、指定したACCESSに存在するテーブル一覧とクエリ一覧を取得できます。
また、ACCESSファイルとテーブル名またはクエリ名を指定すると、該当するデータをEXCELに表示させることができます。
- 大きく2つの機能がある
- 1つ目の機能は、指定したACCESSに存在するテーブル一覧とクエリ一覧を取得できる
- 2つ目の機能は、指定したACCESSとテーブル名またはクエリ名からデータを取得できる
- 取得したデータは、EXCELシートに表示できる
【EXCEL:VBA】ACCESSからテーブル・クエリデータを取得したい
4-4.ナンバー3の当選番号を分析する
この機能を使うと、ナンバー3の過去の当選番号の各数字の出現回数をカウントすることができます。
ナンバー3の予想に利用することができます。
- ナンバー3の過去の当選番号データを指定できる
- 百の位、十の位、一の位の各数字(0から9)の出現回数が表示される
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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使えそうなものがありましたら、ぜひ試してみてください。
これからも随時、便利なワザを追加していきます。